営業職への就職・転職を検討している方向けに、法人・個人、インサイド・フィールドなど職種別の1日の流れやリアルな働き方を徹底解説する情報サイトです。

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公式スケジュールとリアルな実態のギャップと残業の原因

公式スケジュールとリアルな実態のギャップ|残業はどこで生まれるか


採用サイトに掲載されている1日のスケジュールは、順調に進んだ日のモデルケースです。実際には、突発対応や締め処理によってこのモデルから外れる日が一定割合で発生します。ここは隠さず理解しておくべき点です。


公式情報と現場のギャップ


採用サイトによくある記載現場で起きやすいこと面接で確認したいこと
「18:00 退勤」帰社後の見積作成やSFA入力が押し、19時台になる日がある月平均の残業時間と、その分布
「直行直帰OK」制度はあるが、実際は帰社が推奨されている職場もある直行直帰の実際の利用率
「テレワーク可」職種や役職で運用が分かれ、営業は出社が基本の場合がある営業職の週あたり出社日数
「1日3件の商談」移動時間を含めると実質2件が限界のエリアもある担当エリアの広さと移動手段
「残業は月20時間程度」月末月初に集中し、体感はもっと多いことがある繁忙期と閑散期の差

残業が発生しやすい4つのタイミング


  1. 帰社後(16:00〜17:00)の事務作業の集中:見積書作成、受発注処理、SFA入力が同時に押し寄せる時間帯です。この山を崩せるかが定時退社の分かれ目になります。
  2. 夕方に入る急な依頼やクレーム:顧客からの仕様変更やトラブル対応が入ると、その日の予定は組み替えになります。営業は窓口である以上、ここは完全には避けられません。
  3. 月末・月初の締め処理:売上計上、請求書対応、翌月の計画作成が重なります。多くの企業で、1ヶ月のうち最も残業が増える期間です。
  4. 移動と待機時間の空転:外回りではアポ間の移動や待機が生じやすく、この時間を作業に充てられないと、そのまま帰社後の作業量に上乗せされます。

収入面の実態も正しく把握しておく


営業職の収入は、基本給とインセンティブ(歩合)の組み合わせで構成される企業が多く、成果によって同年代でも年収に数百万円の差が生じることがあります。これは大きく稼げる可能性がある一方、成果が伸びない期間は想定より収入が下がる可能性があるということでもあります。


判断する際は、インセンティブの金額だけを見ないことが重要です。基本給の水準、みなし残業の有無と時間数、残業代の支給ルール、賞与の実績、交通費や通信費の負担区分、研修制度、昇格までの標準年数といった複数の軸をあわせて確認してください。インセンティブ比率が高い会社は上振れ幅も大きいですが、月ごとの収入変動も大きくなります。


なお、働きやすさを比較する際の一つの目安として、国の雇用動向調査における全産業の平均離職率14.2%が参照されることがあります。単独で判断できる数字ではありませんが、業界平均と比べてどうかを見る材料にはなります。


社内でできる働き方改善のコツ|1日の流れを整える具体策


1日の流れが崩れる原因の多くは、「事務作業の後ろ倒し」と「予定の詰め込みすぎ」にあります。会社を変えなくても、今の職場でできる改善策は数多くあります。


個人レベルですぐ始められる工夫


  • タイムブロッキング:朝一と夕方に「30分の事務専用枠」をカレンダーに固定で入れ、アポを入れない時間を確保します。
  • 商談直後の5分入力:訪問先を出た直後に、モバイルからSFAへ要点だけ入力します。記憶が新しいため精度が高く、帰社後の作業が半分以下になることもあります。
  • 移動時間の使い方を決めておく:電車移動ならメール返信、待機時間なら見積の下書き、と作業内容をあらかじめ紐づけておきます(車移動の場合は、必ず停車してから行ってください)。
  • 資料のテンプレート化:提案書と見積書の型を用意し、案件ごとに差し替える部分だけを編集する運用に変えます。
  • メール返信の型を持つ:日程調整、資料送付、フォローの3パターンだけでも定型文を作ると、1日30分以上の短縮につながります。
  • 翌日の準備を退勤前に終える:翌朝の立ち上がり時間が短くなり、午前の架電・商談に集中できます。

上司・チームに相談して変えられること


  • KPIの置き方を見直す:訪問件数だけを追うより、商談化率や受注率を含めて評価してもらえないか相談してみる価値があります。
  • 担当エリアや訪問ルートの調整:移動時間が長すぎる場合は、エリア分担の見直しを提案することで1日の生産性が変わります。
  • 同行と振り返りの依頼:成果が伸び悩むときは、上司に商談同行を依頼し、具体的なフィードバックをもらうのが最短ルートです。
  • ツール導入の提案:日報や議事録に時間がかかっている実態を数値で示して提案すると、通りやすくなります。

中期的に取れる社内でのアプローチ


  • 研修・ロープレの活用:社内研修やロールプレイングは、商談時間そのものを短縮する効果があります。
  • 資格取得:業界によっては関連資格が提案の説得力を高め、商談回数を減らして受注につなげられます。
  • 昇格・役割変更を目指す:マネジメントや企画に近い役割になると、1日の流れの中で自分の裁量が増えます。
  • 社内FA制度・社内公募の活用:法人営業から個人営業へ、フィールドからインサイドへといった職種変更が社内で可能な会社もあります。生活リズムを変えたい場合の選択肢になります。
ただし、社内異動は万能の解決策ではありません。異動先には異動先の負荷があり、現職での実績が評価されていることが選考の前提になるケースがほとんどです。まずは今の職務で数字と再現性のある進め方を作り、そのうえで選択肢として社内制度を検討する順序が現実的です。

1日の流れを改善するためのセルフチェック


確認項目できていない場合の打ち手
事務作業を帰社後にまとめていないか商談直後の5分入力に切り替える
1日のアポを詰め込みすぎていないか移動時間を含めて逆算し、1件分の余白を作る
資料をゼロから作っていないかテンプレート化・過去資料の再利用
日報が単なる作業報告になっていないか翌日の行動計画まで書き、翌朝の判断を減らす
困った案件を一人で抱えていないか朝礼で相談し、上司の判断を早めに得る
ツールの機能を使いこなせているか社内の得意な人に30分レクチャーを依頼する
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